20節:ベガルタ仙台2-2長崎、郷家、松下得点で一時逆転も、終了間際失点、悔しいドロー

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2024 J2 20節 6月16日(日)18時03分 ベガルタ仙台 2-2 V・ファーレン長崎 ユアスタ仙台



中島 郷家
(中山)  
相良    情滋
(名願)   (有田)
長澤 松井
(松下)  
髙田 菅田 小出 真瀬
(内田)      

郷家同点弾、松下勝ち越し弾も。。。

サブは、小畑、知念、内田、松下、有田、名願、中山。

長崎は、GK原田、DF増山、櫛引、田中隼人、米田、MF秋野、加藤大、マテウス ジェズス、FWマルコス ギリェルメ、エジガル ジュニオ、笠原。ファンマ、松澤、山田陸、名倉、中村は、ベンチスタート


現地で観戦し、時間をおいて、また見直してみると、これまでの試合とは、異なる感情が湧いてくる試合になった。

勝って「やったー」、「ギリセーフ!」、負けて「やられた」「なんだかなあ」とは、勿論違うし、ドローの試合で、「もったいない」「惜しい」「次勝つべ」の、少し覚めた悔しさとも違う。

ただ、ただ、悔しい。コンチクショウ。

1点ビハインドで、後半の応援のスタジアム全体の一体感と声量。

山形戦18,000人の時を優るとも劣らない、11,000人のパワーが、DAZNではもう一つ伝わらないが、本当に凄かった。

今また、改めて悔しさが血流となって、2日たっても体を熱くする。

逆転し、最後の最後ドローとされて、次に向けて強い闘争心を掻き立てられる試合だった。

スタンドのサポ、ファンですら、そうなのだから、選手たちはもっと、悔しさを感じていることだろう。

あと一歩。もう1点。最後の詰め。

J2リーグ後半戦、この試合の気持ちを忘れずに、最後まで突っ走って行こう。


試合終了まで、抜け目なく時間を使うところ、序盤の守備でのさらなる集中、パス・フィニッシュの精度と課題はあり、悔しい結果ではある。

だが、平均失点1点以下の長崎から、流れから2点とった。

情滋-郷家の2戦連発、有田-松下で、松下3年ぶりのゴール、真瀬の運動量復活と、今後につながる面もあり、さらにステップを上がるのみ。

さて、試合。

今期初のナイトゲーム。気温は25度になったが、湿度が高く、蒸し暑いユアスタ。

ベガルタは前節と同じスタメンで、サブには、水曜の天皇杯に、ほぼ90分出ていた選手が並ぶ。


前半、長崎の洗練された球回し、ワイドな展開、速い縦パス、ワンツーや背後への3人目の走り込みをされ、なかなかボールを奪えず。

ジェズスは何とか抑えたが、ギリェルメの仕掛け、エジガルのシュートを止める事ができない。

攻撃では、右サイドの情滋の足を活かした攻撃からチャンスを作るが、決定機は1度くらい。中島は複数で囲まれ、左サイドの相良は、増山らに抑えられる。

前半は、6割以上の支配率で長崎に握られ、詰めるとワンタッチや裏抜けでかわされ、中々取りところがない。


3分、長崎の右コーナー。加藤のキックをエジガルがヘッド、GKが横っ飛びでセーブ!

12分、ベガルタ、中央で中島が反転し、右の裏へパス。情滋が走り込んでのクロス、中央でフリーの郷家がボレーシュート、枠外。

⚽15分、長崎、ベガルタの左サイドから、ギリェルメに菅田をかわして抜け出され、クロスに前に出ていた小出が思わずハンドでPK献上
これをリーグ得点王の、エジガルに決められ。0-1

16分、長崎、菅田のパスをエジガルがカット、中央からドリブルシュート、枠外。危なかった。

18分、長崎、右からのパスをエジカルがつなぎ、最後は秋野がミドルシュート、これもがセーブ!

23分、長崎、ベガルタゴール前の浮き球、林がパンチし切れず、左からフリーで、ヘッドをがら空きのゴールに打たれるが、真瀬が素早く戻ってクリア!


33分、長崎、林のキックをギリェルメがカットして、エジカルへ。シュートのこぼれを再び、エジカルがペナ内で拾うところ、菅田が足を出しクリア。このとき足をかけたようにも見えたが、ノーファールの判定。

35分、ベガルタ、右サイドでつなぎ、最後は郷家の落としから長澤がクロス、左前でフリーの相良がボレーで叩きつけるが、枠外。

42分、長崎、カウンター、ロングボールにエジカルが走り込み、ボールの落ち際をシュート、ここもがセーブ!

43分、左サイドが長澤がキープ、左45度の中島へ。中島、シュートも、ふかす。

前半は0-1で、長崎がシュート10本で圧倒、終盤ややベガルタもチャンスを作りシュート6本も、決定機は少なかった。


後半
ベガルタは、情滋が、インサイド気味に立ち位置を変え、パスコースを増やす狙いか。

後半になると、蒸し暑さの中でも走力が落ちないベガルタが、前プレスを強め、徐々に球際を制す。


開始早々、長崎、ギリェルメがドリブルで抜け出し、右でフリーのジェズスに通りそうになるが、パスが流れ助かる。

4分、ベガルタ、右サイド松井から長澤、左足のクロスに、ファーから突っ込んだ相良がヘッド、しかしポストに当たり外!
惜しい。

7分、ベガルタ、自陣から相良のロングボール、中央中島がためて、前方の情滋にスルーパス。
DFの間を抜け出す情滋、倒されるがノーファールの判定。

⚽9分、ベガルタ、自陣で小出がパスカット、長澤から右サイドの情滋へ。情滋がドリブルから低い弾道のクロスを入れると、DFの間に走り込んだフリーの郷家が、ダイビングヘッドで頭を振ってファーに決め、1-1、同点。

2試合連続同じコンビで得点。

<<場内大興奮、仙台レッツゴーが、スタジアム一体で轟始める。>>


12分、長崎、ギリェルメがドリブル、フリーでジエズスにパスが渉るとシュート、またまたがセーブ!
右コーナーもパンチングで防ぐ。

ベガルタ、その後もカウンターなどで攻めるが、気持ちが急くのか、パスがずれる。長崎も疲れから、パスミスが出だす。

20分、長崎、エジカルに代えファンマ、笠柳に代え松澤が入る。

23分、長崎、右サイドでジェズスがキープからのクロス、中央から秋野がミドルシュート、枠外、

25分、ベガルタ、相良に代え名願が入る。
名願、ファンマに体を当てていくが、軽く弾かれる。

26分、ベガルタ、菅田からのパスを受けて、右から情滋がクロス。左でフリーの名願が走り込んでのヘッド、バーの上。

30分、長崎、加藤に代え、山田陸が入る。

31分、ベガルタ、左から髙田のロングスロー。キーパーパンチング、こぼれを右からクロス。残っていた菅田がキーパーを外からヘッド、バーの上。


33分、長崎、ファンマからギリェルメ、最後は増山のクロス、こぼれを中央からジェズスがシュート、林正面。味方もいて人大杉の中、出所が見えないシュートもしっかり押さえた。

35分、長崎、ボールを回し、米田からジェズスでシュート、枠外。
これが、長崎のコーナーとなったところで、37分、両チームが交代。

ベガルタは、中島に代え中山、情滋に代え有田。
長崎は、ギリェルメに代え名倉、ジェズスに代え中村が入る。

コーナーは決まらず。

39分、ベガルタ、右奥35mでフリーキック、こぼれを髙田シュート、左コーナーを得る。
長澤のキックに、名願のヘッド、DFにもあたって枠方向に飛ぶがバー!!

41分、長澤が足攣り。

45分、長崎が左奥30mでフリーキックを得たところで、髙田に代え内田、長澤に代え松下が入る。
松下がファンマに着く。

追加時間は5分間。

1分、郷家が長い距離を走って、キーパーまでチャージ。

2分、GK林のキックから、抜け出た有田が右サイドへドリブル。インサイドの中山へパス、中山回転しながら、フリックで松下へ。松下が中央から、力を抜いた左足インサイドで、ゴール隅に流し込み2-1と逆転!!。松下3年ぶりのゴール。

相手のキックオフ、松井がチャージして、前方へ。名願がキープするがすぐスローインへ。

4分、スローインから名願、内田がコーナーでキープに入るが、キープできず。

5分、長崎が自陣からフリーキック。松下が蹴り上げてクリア。浮き球を中山が追いかけジャンプしてヘッド、長崎の選手は飛ばすに倒れ、これが中山のファールに。

手もつかっておらず、ボールを頭に当てた中山がファールには見えなかった。

長崎がハーフ付近からフリーキック。こぼれを、左サイドフリーの中村が、有田をかわして、巻いたクロス。

菅田の頭越え、これを右から飛び込んだファンマがヘッドで決め、2-2。そして笛。

長崎の粘りに、勝利がドローに変わってしまった。


中山のファールは誤審のような気もするが、前半で菅田のPKぽいのも見逃されている。いくら抗議しても結果は変わらない。

勿論、アセッサーの検証はやって頂くとして、ベガルタとしては、林が言っていたように、このようなピンチを失点につなげないようにする、最後の詰めが課題という事だろう。

上位あいてでもできたところ、出来なかった所を見直して、鍛えて、さらに一段ステップを上がるのみ。


この試合に出ていない選手は、少し気になる。

サブから途中出場した、名願、中山、内田は90分、松下、有田88分、それぞれ水曜の天皇杯に出た選手。

それぞれに仕事はしてくれたが、本来は、レギュラーだった石尾や、エロン、遠藤、そして去年のレギュラーの鎌田にも入って欲しいところだが、欠場のところを見ると、怪我人や調子いまいちの選手が多発している感じ。

怪我が発表されている工藤蒼は練習に部分復帰、マテウスは手術明けでリハだろうけど、夏場に向けて、出ていない選手の復帰、台頭を期待したい。

シュート数:15-15  CK: 4-6 FK: 14-12  得点:郷家友太、松下佳貴 (長崎) エジガル ジュニオ、ファンマデルガド  警告:(長崎)マルコス ギリェルメ  主審:上原直人  入場:11,278人

さて、この試合、トレーディングカードがぴったり入る、ペンケースが1万名に配られました。

また、試合前には、陸上自衛隊東北方面音楽隊による、カントリーロードなどの3曲が、盛り上げ上手の女性自衛官MCの元、披露され、選手入場時には、ベガルタのファンファーレも。安定した演奏で気分を盛り上げて頂きました。