2024 J2 17節 5月26日(日)14時03分 ベガルタ仙台 1-4 ファジアーノ岡山 ユアスタ仙台
中島 郷家
(エロン)
相良 情滋
(中山) (名願)
長澤 松井
(松下)
石尾 菅田 小出 髙田
(真瀬)
林
後半ATでの猛攻も、枠に行かず
スタメン、前節同じ。サブは、小畑、知念、真瀬、松下、名願、中山、エロン。
岡山は、GKブローダーセン、DF阿部、田上、柳育祟、MF柳貴博、藤田、竹内、末吉、FW早川、ルカオ、岩渕。は、齋藤恵太、田中雄大、木村、仙波、輪笠はベンチスタート
4連勝の勢いを駆って、上位チームとの5連戦。
初戦は、岡山とユアスタで対戦。
岡山は、攻撃陣に怪我人が多く、グレイソン、太田龍之介そしてガブリエル シャビエルも出場していない。
代わって、浦和でユースでプロ契約の逸材、5月から育成型でレンタル移籍してきた、18歳の早川がシャドウに入っている。
ベガルタの方は、前節と同じ布陣。
結果はご承知のように、中島のPKで先制しながら、前半で追いつかれ、後半は、いずれも同じ形で、左からの攻めを止められず、右でフリーの選手を作って3失点。
1-4と、今期一番の失点となり、3失点の清水戦同様、上位との対決では、まだまだ、球際と攻守の切り替えのスピードが、足りない事が浮き彫りになった。
監督の言を借りれば、攻めた数だけやられている、という、攻守の切り替えのスピードの差、リスク管理の差は、そのまま上位との差になっているようだ。
特に、やられたと思ったのは、岡山の4点目。田中が中央でキープ、左の木村に出した場面で、既に、ベガルタ左からWBの柳貴博が、右のポスト際まで走り込み、待ち構えていたこと。
後半の3失点、すべて同じような形。サイドで引っ張れば、ファーがフリーになる、誰もカバーに来ない、という事をスカウンティングされていたのではないか。
キープ力のある巨漢ルカオがいるという事で、DFに二人で行かざるを得ないが、待ち構えているフリーの選手を、だれが見るのか、ここはきっちり修正を図ってほしい。
リードされて、早くカウンターに行きたい、という気持ちは分かるが。
一方、攻撃では、シュート15本と、ゴール前まで攻めてはいて、やれている事もある。
前半は、左サイドでワンタッチの崩しから、石尾や松井が侵入して、惜しいシュートもあった。
髙田もハーフスペースから狙っているのが分かる。
前半の情滋の攻撃も有効ではあったが、クロスだけでなく、ペナ内まで仕掛けることも、もっと欲しい。
そして、終盤、例によって名願のヌルヌル仕掛けで、何本かコーナーを取れた。
その後の、シュートやクロスの精度が、今後の課題。
18歳早川の強烈なゴールを眼前で見たと思うので、名願も奮起して欲しい。
また、相良が柳に抑えられ、郷家もなかなか受け手になれなかった。
このコンビが、もっと攻撃にからんでいけないと、ベガルタの得点力も上がらないが、相手にも研究されているので、もう一段上げていくのみか。
次節、長澤が警告累積で欠場だが、松下のスタメンも予想される。
この試合では、元来のパス出しの他、ヘッドもいい感じで飛んでいたし、調子はよさそうだ。
守備では、松井との役割分担で、うまくやってもらい、攻撃で、力を存分に発揮して欲しい。
前半
前プレスが早く、厳しい岡山。191cmルカオに当てて、攻撃を展開。
ベガルタはかわしながら、ロングボールで右サイドの情滋を走らせる。
6分、岡山、柳のパスカット、石渕が侵入、菅田が押し倒す形。PK取られても仕方ない形だったが、ノーファールの判定。
⚽10分、長澤のロングボールを受けて、走り込んだ情滋のクロスを、末吉がハンド。このPKを中島がGKの逆をついて、きっちり決め、1-0と先制。
中島2試合連続ゴールで、今期6点目。目下、チーム内得点王。
15分、中島が左でパスカット、郷家が左に流れながら、左足シュートも、ニアでキーパー正面。
⚽21分、岡山、右サイド、末吉からパスを受けた岩渕が、斜めにドリブル、左で構えていた早川が、一瞬フェイントで石尾の逆を取り、左足の強烈シュート、決められ1-1。
さらに、ルカオのキープから、末吉経由、最後は岩渕がシュートも枠外。危ない。
24分、柳貴博がパスカット、ドリブルで持ち上りシュート、GK林の正面。
DF陣はルカオの体の強さと、岩渕、早川の寄せの速さに手を焼き、菅田、小出は振り回される。
ベガルタは、追加点が欲しいところだが、岡山の戻りが速く、ボールを握っても5-4のブロックで固められてしまう。
31分、32分と岡山の岩渕、末吉に連続イエロー。
37分、ベガルタがゴール前まで攻め、松井、相良、長澤とワンタッチでつなぎ、最後は侵入してきた石尾がダイレクトのシュート、キーパー。
43分、髙田のパスを受けた中島がフェイントをかけながら、シュート、キーパー正面。
44分、左サイド、石尾のスルーパスにペナ内に走り込んだ松井が左足シュート、角度なく枠外。
前半は1-1、シュートはベガルタ8本、岡山6本で、緊迫の展開。
後半。
⚽開始30秒、岡山、柳貴博からパスを受けたルカオが、中央でためて膝でパス、クリアしきれないボールが、右サイドで、ひとりどフリーの岩渕の前に。岩渕、強烈に蹴り込んで1-2と、いきなり逆転される。
これが効いた。相手の圧を感じていたところに、早々の失点。ベガルタの選手は、カウンターへの気持ちが早まる。
1分、長澤からのロングボールに抜け出した情滋が、ペナ内まで侵入、シュートを打つが、囲まれブロックされる。
4分、岡山、藤田がファールで中島を止め、イエロー。
リードした岡山、左右、前後とパスを散らして、揺さぶってくる。
11分、石尾の左足クロスに、上がっていた菅田がヘッド、態勢悪く、打ち切れず。
13分、石尾がドリブルで上がり、中島へ。中島が仕掛け、ペナ内倒されるがノーファールの判定。
15分、岡山、岩渕に代わり、木村が入る。
ベガルタも、石尾に代わり真瀬が入り右SB。髙田が左に回る。
16分、ベガルタ、ゴール中央25mでフリーキックを得る。
キッカーは中島。シュートはポストに当たって、外!
20分、長澤にイエロー。これで次節出場停止。
21分、岡山、ルカオが倒れてゴロゴロしだす。
このあたりから、ベガルタは間延び、パスもズレ出す。疲れか。
⚽24分、岡山、左サイドで、菅田をルカオが振り切り、フリー。ドリブルでえぐると、正確な横パス。中央で小出の背後で、右にずれた木村がフリー、合わせて1-3。
ダメ押し。
25分、2点リードされたベガルタ、情滋に代え名願、長澤に代え松下を入れる。相良が右サイドに回る。
30分、岡山、FW早川に代えMF田中雄大、ボランチ竹内に代え輪笠が入る。
⚽31分、岡山、縦パスを受けた田中が中央でキープ、左の木村に出すと、浮き球クロス。既に、左からゴール右に走り込んで、待ち構えていた柳貴博が、フリー。高い打点でヘッドを決め1-4。トドメを刺された。
33分、ベガルタ、中島に代えエロン、相良に代え中山とFW二人を投入。郷家が右サイドに回る。
35分、真瀬の縦パスに、右サイドに流れた中山が、競りながらキープ。ポスト際で、DFふたりとエロンも加わって取り合いするが、押し込めず。
36分、名願の仕掛けから、左コーナーを得る。キッカーは松下。キックはキーパーパンチング。
41分、岡山、ルカオに代え齋藤恵太、藤田に代え仙波が入る。
ベガルタがセカンドを拾ってボールを回すが、守りを固めた岡山を中々崩せない。
43分、ベガルタ、名願の仕掛けで、岡山ペナ左横で、フリーキックのチャンス。小出がヘッドも枠外。
44分、岡山、齋藤が粘って左コーナー。キープに入る。しかし、すぐベガルタのスローインへ。
追加時間は5分。
1分、またも名願が仕掛けで左コーナーを得る。GK林も上がって攻撃参加。松下のキックに林がフリックヘッドもヒットせず。決まれば面白かったが。
こぼれを真瀬がボレーで狙うが枠外。
3分、菅田が前線に上がり、パワープレー。
4分、ロングボールから名願が侵入、シュートはふかす。
5分、ベガルタの右コーナー、松下のキック。菅田がヘッドも枠外。
結局1-4で敗戦。上位対決シリーズの初戦は、課題を突き付けられて痛い黒星。
ベガルタのシュートは後半7本、岡山3本だが、100%決められた。
それにしても、早川のレンタルもあるが、岡山の選手層、個の力はやはり上位のレベル。
小柄の選手でもパワフルで、とにかく足の振りが速い。楔のパスやシュートでもスピードがある。
怪我人が多くても、相手の弱点を見つけると、きっちり決める力で、やられた。
ベガルタとしても、徐々に個々の力を上げ、次の対戦では、互角以上にやって、勝ち点を取り返したい。
ちなみに、大型選手は、足元が、スピードがという迷信は、きょうびのサッカーでは、早く捨て去った方がいいのでは。
シュート数:15-9 CK: 5-1 FK: 19-9 得点:中島元彦(PK) (岡山)早川隼平、岩渕弘人、木村太哉、柳貴博 警告:長澤 (岡山)岩渕、末吉、藤田、仙波 主審:先立圭吾 入場:11,807人
タグ:中島元彦